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口角炎

口角炎について

皆様いかがお過ごしでしょうか、ながの歯科です。

今回は口角炎(こうかくえん)についてのお話になります。

皆様の中で口角(唇の左右の端っこ)にひび割れが起こり、それによる痛みを経験された方、少なくはないと思います。口角炎とは口角に炎症が起こり、赤くなったり、皮がむけるなどの症状が現れる病気です。片側の口角に生じる場合と、両側の口角に生じる場合があります。軽度であればかゆみ程度の症状ですが、症状が強くなると口角が裂けてかさぶたができ、痛みを感じることもあります。口角(唇の左右両端の部分)は、顔の中でもとくに皮膚が薄く、わずかな刺激でも荒れやすい性質をもっています。その口角に炎症が起き、赤みや腫れが生じます。痛みで普段の会話や食事もつらいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。治りかけたところで口を大きく開けるとまた裂ける。その繰り返しでなかなか治らないのが特徴です。

口角炎の原因

口角炎の原因は色々あり、原因の一つとして考えられるのが、カンジダ菌(真菌)による感染です。

口の中には常に様々な種類の微生物がいて、お互いにバランスをとっています。体が健康で免疫(抵抗力)がしっかりしているときは、このバランスが常に保たれていますが、風邪をひいたりストレスが続いて免疫のバランスが崩れると、唾液中のカンジダ菌のようなカビの菌が口角にたまって、粘膜や皮膚に炎症を起こすことがあります。

これがカンジダ性口角炎ですが、風邪が治ったりして抵抗力がもとにもどると、自然に治ることが多いのです。

しかし、疲れが完全にとれないときや、ストレス状態が続くと、体力が回復せず、口角炎がずっと続くことがあります。口角に炎症があると、その周りの皮膚にも炎症が波及して、皮膚炎になったり、小さな傷から他の細菌が入ったりして、余計に炎症がひどくなる場合もあります。

通常は皮膚にカンジダ菌が付着しても問題ありませんが、疲労やストレスで免疫力が下がると増殖し、口角炎を引き起こします。

そのほかには口角への刺激、乾燥、栄養不足、アレルギーなどが原因となることがあります。唇は乾燥しやすい部位であるため誰でもかかることがある病気ですが、糖尿病や肝臓などの病気、免疫を抑制するような薬剤の使用でかかりやすくなることが知られています。

治療

口角炎の治療は原因によって変わります。

細菌が原因であれば、抗生物質

カンジダ菌が原因であれば、抗真菌薬

栄養不足であれば、ビタミン剤

その他の炎症であればステロイド剤

になります。

この中でやってはいけないことは「自己判断による抗生物質の使用」です。市販薬の中にも、抗生物質入りの軟膏はたくさんあります。しかし、真菌感染症に抗生物質を塗ると悪化するという性質がありますので、注意が必要です。

口角炎の予防

口角炎の予防としましては。

●唇・口角をなめない、触らない。

(唾液には消化酵素が含まれているため、それが刺激となり、唇の乾燥を助長させてしまいます。)

ワセリンやリップクリームで保湿する。

ストレスや疲労をためず、十分な睡眠をとる。

ビタミンB群を摂取する。(レバー、牛乳、豆類、緑黄色野菜など)

になります。

お口の中のお悩みがありましたら、津田沼 藤崎 ながの歯科までご相談ください。