プレオルソ
- 2022年6月12日
- ブログ
皆様いかがお過ごしでしょうか、ながの歯科です。今回は小児マウスピース型矯正装置のプレオルソのお話になります。
●プレオルソ治療前
●プレオルソ治療後
治療期間6ヶ月、費用総額57000円
最近、マウスピースを使った子供の歯列矯正がいくつかありますが、当院ではプレオルソという装置を使った子供の歯並びを矯正する装置を取り入れています。
材質はシリコンでできておりやわらかいので比較的使用しやすいです。
● Ⅰ期治療
Ⅰ期治療では、子どもの顎の成長を促しながら上下の顎のバランスを整えたり、歯が生えてくるスペースを確保したりして歯並びを改善していきます。Ⅰ期治療は、子どもの矯正治療の基盤となる時期で、歯並びを悪くする原因を取り除く治療でもあります。
● Ⅱ期治療
Ⅱ期治療では、生え揃った永久歯を矯正装置を使ってキレイに並べていきます。歯を移動させるのが目的の矯正治療です。
大人になってから行うワイヤー矯正はⅡ期治療になります。
プレオルソはⅠ期治療で使用する矯正装置
プレオルソは、Ⅰ期治療で使用する矯正装置です。5~9歳の子どもが対象になります。顎の発達状態によっては、9歳を過ぎた年齢でもプレオルソを使用できる場合もあります。
次のような状態が主な適応症となります。
- 出っ歯(上の前歯が出ている状態)
- 受け口(下の前歯が上の前歯より出ている状態)
- 過蓋咬合(上の前歯が下の前歯を覆うように被さっており、見えない状態)
- 開咬(噛んだ時に上下の前歯の間に大きな空隙がある状態)
プレオルソの特長
装着時間が日中の1時間と就寝中だけ
プレオルソの装着時間は、日中の1時間と就寝中だけです。
幼稚園や学校に行ってる間はつける必要はなく、帰宅後に1時間装着し、寝る前に装着して翌朝に外します
矯正治療後の後戻りが起きにくい
後戻りとは、矯正治療終了後に歯並びが元の状態に戻ろうとする現象です。
歯並びは、唇、舌、頬の筋肉のバランスによってできあがっていきます。
永久歯が生え揃ってから行う矯正治療では、このバランス機能が改善されていないことが多いため後戻りが起きやすいです。
一方でプレオルソは、バランスよく機能した状態で歯を整えていくので、歯が移動した位置でとどまりやすく、矯正後も後戻りがおこりにくくなります。
プレオルソは筋肉のバランスを整える機能訓練の意味もあるありますので、お口がポカンとあいてる子供や、舌がでていて発音が悪くなっている子供にも有効です。
治療期間
プレオルソの治療期間は、半年~1年半が一般的です。歯並びの状態や悪習癖の症状によっては、治療期間が長くなったり、短くなったりします。
1期治療のみで完了することもありますし、Ⅱ期治療がその後に必要になってくることもあります。