お子様の虫歯予防に。 (シーラント)
- 2022年2月20日
- ブログ
皆様いかがお過ごしでしょうか、今回はお子様の虫歯予防のシーラントのお話になります。
シーラントという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
歯には溝があり、この溝が深くなるほどに歯ブラシが当たりにくくなります。
溝が深ければ、食べかすがたまり、細菌も増殖して虫歯になりやすい環境へ変わっていきます。
そこで、シーラントはその虫歯になりやすい溝をあらかじめ埋めてしまい、虫歯になりにくい環境へ変えてしまう方法になります。
歯の溝は奥歯になるほど深くなります。更にはえたての歯は虫歯の原因菌が出す酸にとても弱く虫歯の進行もはやくなります。
乳歯の奥歯は早くて1歳過ぎから出てきて3歳くらいで生えそろいます。
永久歯の奥歯(第一大臼歯)は6歳前後位から出てきて、(第二大臼歯)は12歳前後位から出てきます。
このくらいの時期を目安にシーラントを行うと虫歯予防効果も高まります。
シーラント材の中にはフッ素も含まれていますので歯の再石灰化作用も期待できます。
シーラントの虫歯に対する予防効果に関して様々な研究結果が出ており、特にフッ化物との併用により虫歯予防効果はさらに増大すると報告されています。
シーラントのメリット
①上記で説明の通り虫歯になる可能性を減らせます。
歯の溝は汚れが貯まりやすくきちんとケアをしないと虫歯になりやすくなり、生えたての歯であればさらに虫歯の原因菌が出す酸に弱くなるので虫歯の進行が早くなっていきます。
シーラントの処置を行うことにより虫歯になる可能性を減らすことができます。
②歯を削らなくてもできる。
歯の溝に液体のシーラントを流し光を当てて固めるだけなので、虫歯になって歯を削って詰めるよりも患者さんの負担は少なく処置が完了します。
シーラントのデメリット
①シーラントが取れてしまうことがある。
一般的な虫歯治療でつめものをするときは、歯を削ってつめものが脱離しにくい形態にしてから詰めるので、それに比べるとシーラントはそのまま樹脂を流して固めるだけなので、接着力が十分でなく取れてしまうことがあります。
②定期的なチェックが必要になる。
①で記載したようにシーラントが脱離したことに気が付かずに過ごしそこから虫歯になってしまう可能性も十分に考えられますので、定期的な歯の検診は必要になってきます。
シーラントの処置の流れ。
①歯の清掃
最初に歯についた汚れを取り除き歯面をきれいにします。
②歯面への前処理
シーラントがよく歯に接着しやすくするために、薬剤を塗り水で洗い乾燥させます。
③シーラントをつける
歯の溝にシーラントを流し光を当てて固めます。
以上で終わりです。
処置時間は歯1本につき1~2分くらいで終われます。
シーラントをしたことによって100%虫歯にならないということは言えませんが、虫歯予防に、非常に有効な処置になりますので、当院ではお子様には勧めている処置です。
分からないことがありましたら、習志野市、津田沼にある、ながの歯科までご相談ください。