〒275-0017
千葉県習志野市藤崎2-13-33 メルサ第三ビル1F
047-407-0864
WEB予約
ヘッダー画像

ブログ

歯肉炎と歯周炎の違い

皆様いかがお過ごしでしょうか、ながの歯科です。

皆様の中で「歯肉炎(しにくえん)」や「歯周炎(ししゅうえん)」という言葉をご存知の方も多いと思いますがその違いはご存じでしょうか?

一見似た言葉なので、同じような意味に思えるかもしれませんが、実はとても大きな違いがあります。

歯周病の歯茎のイラスト

それは

●歯肉炎は適切に歯ブラシや治療すれば元の状態に戻ることができるもの。

であるのに対して

●歯周炎は適切に歯ブラシや治療すれば進行を止めることはできるが、元の状態には戻すことはできない。

ということです。

この2つにはどのような差があるのでしょうか、歯肉炎と歯周炎の違いについてお話していきたいと思います。

歯肉炎や歯周炎と似た言葉にもう一つ、「歯周病(ししゅうびょう)」という言葉があります。「歯周病」とは、歯垢(しこう)や歯石(しせき)等にいる細菌が原因で歯肉や歯を支える骨に炎症を起こしていく病気の総称です。この「歯周病」の中に、「歯肉炎」や「歯周炎」が含まれているとお考えください。

はじめは歯肉炎が発症します。歯肉炎は単純に歯肉のみに起こっている炎症です。この状態であればまだ骨の中までの影響は出ていないので、歯垢や歯石を取り除くことにより炎症はおさまり、元の状態へと回復していきます。

しかし、そのまま歯肉炎を放置していると歯周炎へと進行していきます。つまり歯肉炎とは歯周病の初期に起こる状態であり、歯周炎になる一歩手前の状態にあります。

歯肉炎の段階で適切な歯ブラシや治療ができていないと、炎症は歯を支えている骨にまで影響を及ぼし、骨が溶けて始めていきます。これが歯周炎の状態です。適切な治療をすると炎症は治まり、進行は落ち着きますが一度溶けてしまった骨は完全に元の状態には戻ることはありません。

 

歯肉炎と歯周炎の診断方法

歯肉炎と歯周炎の診断はレントゲン検査や、歯と歯茎の間のポケットの深さを測る歯周ポケット検査など、歯科医院においての検査が必要であり、見た目の状態や症状だけで診断することはできません。

年齢が30歳を超えてくると、ほとんどの人が軽度か重度かは別として、歯周病になっているといわれています。

もちろん軽度のうちに治療やメンテナンスをすることにより、重症化を防ぐことが可能です。

また、歯周病は軽度の場合は自覚症状なく進行することもありますし、心臓病や糖尿病などの全身疾患の原因になるともいわれておりますので、定期的に歯科医院にて検診やクリーニングを受けることをお勧めします。

お口の中の悩みがありましたら、習志野市、津田沼、藤崎、ながの歯科までご相談ください。