顎関節症とは
- 2022年7月28日
- ブログ
皆様いかがお過ごしでしょうか、ながの歯科です。今回は顎関節症(がくかんせつしょう)のお話になります。
●顎関節症とは
顎関節症とは、顎の関節や顎の筋肉の異常により、顎の痛み・口が空きにくい・関節音がするといった症状がでる病気です。
顎関節症は、一生のうちに半数の人が経験するとも言われおり誰でもなりうるものです。
●顎関節症の原因
顎関節症の原因は、主に下記のようなものがあります。
- 歯ぎしり、くいしばり
- 悪い歯並び・噛み合わせ
- ストレス
- 外傷
●顎関節症の主な症状
主に下記のような症状があります。
- 関節雑音 口を開けたり閉めたりした時に音(ガクガク、ジャリジャリなど)がする
- 開口障害 口を大きく開けにくい、全く開かない
- 顎の痛み 口を開けたり閉めたりした時に、顎の関節や筋肉などに痛みを生じる
●顎関節症の診断基準
上記の関節雑音。開口障害。顎の痛みのうちの1つでも当てはまり、他に症状を引き起こす病気がない場合に診断されます。
また、筋肉や関節周囲の組織の異常、骨の変形 などの原因によって分類して診断される事が多いですが、顎関節症の世界的に共通した診断基準はありません。
●顎関節以外の症状がでることも
顎関節症は頭痛や肩こりなど、首、背中、腰、耳などに症状が現れることも珍しくありません。
●顎関節症の治療
顎関節症の効果の高い治療方法が明確となっていませんが、主な治療には、下記のような方法があります。
●薬物療法
顎の痛みを薬で抑えます。また、筋肉の緊張が強い場合にも薬を用いることがあります。
●理学療法
マイオモニターという機械で電気を流して、マッサージを行い、筋肉をほぐして血流を改善し、痛みを軽減します。
●運動療法(リハビリ)
ずれてしまった関節円板を元に戻すような運動を行ったり、顎周りの筋肉のストレッチを行い、口を開けられる量を増やしたりします。
●スプリント療法
スプリント療法とは、マウスピースを使用した方法です。マウスピースを装着して、顎関節に負担がかからない状態にします。主に夜間に装着します。
●心身医学療法
ストレスは、はぎしりや食いしばりなどの原因となるため、取り除く必要があります。スプリント療法で顎や咀嚼筋への負担を軽減することができますが、根本原因のストレスを減らす努力も必要になる場合もあります。
顎関節症は、一度症状が改善しても、再発する場合が多いです。ストレスを溜めるような生活を送っていては、再発リスクを高めます。顎関節症の症状を改善するだけでなく、その根本原因の改善が必要になります。その場合、心療内科等に受診することも有効です。
お口の中の悩みがありましたら、習志野市、津田沼、藤崎、ながの歯科までご相談ください。。